散歩は生活の潤滑油として多くの人に愛好されてきました。それは職業、世代、
性別、さらに大げさに言えば、時代や民族に共通したものといえます。
一方で、Webの出現により、散歩の楽しみ方の進化が見られます。長く親しんで
きたリアルタイムの散歩(R散歩)に加えて、Webを利用した散歩(WebE散歩)
が出来るようになりました。さらにRとWebと二つの散歩が融合した新しい散歩
も、私たちの前に開かれて来ました。
実体のR散歩をしていて、関心や興味を抱いたことについて、さらに知りたい、いず
れ見てみたいと思うと、WEBサイトでWebE散歩を試みます。その時、無意識にある
いは意識的にホームページの小道の散歩がはじまります。その時、思いがけない楽しみ
を発見したりすると、瞬間気分がパッと輝きます。また、WEBサイトに現れた世界に惹
かれ、そこへR散歩を試みるようなことがあります。
卑近な例をあげますと、ある休日の夕方、小田急線登戸駅の近くをR散歩していて、
偶然よく整備された、水のきれいな用水に出会い、大いに興味をそそられました。帰宅
して地図サイトを検索すると、登戸駅のそばを流れる多摩川の宿河原堰堤から取水さ
れた、「二ケ領用水」であることがわかりました。同時に用水の位置関係や由来について
調べるWeb散歩をすると、取水口にある「二ケ領せせらぎ館」が目にとまりました。早速
次の休日にそこを訪れ、合わせて宿河原堰堤とその周辺をR散歩して、改めて多摩川の
広々とした川原や飛び交う野鳥の景色を楽しみ、気分がリフレッシュされるのを実感しました。
では、江戸時代から現在に至って東京の中心を流れる、神田川水系の小船のR散
歩を、「Webが開く新しい散歩」として著わした「川面から見た神田川と日本橋川」を
ご案内致します。また、今後も追って、「新しい散歩」について書き記していきたいと思
います。
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